総出力時間20時間以上という苦行
先日設計を終えていたDIYステディカムは、全てのパーツ出力を終える事ができた。早速組立てと調整を行ないたいと思う。
組み立て
まず下部ジンバルとグリップをボルトで繋ぐ。白いパーツはクリアランス調整の為のスペーサー。
センターのジンバルパーツをボルトとスペーサーで固定。
次に上部ジンバルパーツとボディを繋げて、
グリップとボディを合体。
ボディに繋げる上部のアーム内にM6ボルトを埋め込む。
そしてアームパーツとボディをネジと留める(予めタップを切ってある)。
次に中段アームを上段アームと繋ぎ、
続けて下段アームも同じく。
iPhoneマウントをボディ上部に固定。
下段アームにカウンターウェイトを設置。※後で調整が合わなかったのでカウンターウェイトの幅を広く直した。
ボディに左右バランス調整用のボルト、ウェイトを繋げる。
姿かたちは完成
組み立てを終えると上記のような状態に。荒々しい外観が格好良いと思う。これぞデジタルファブリケーションと言えるんじゃないだろうか。
調整からが本番
この動画は調整を終えた後のテストショット。この調整が繊細な加減を必要とし、重りを増やしたり減したり、iphoneマウントの位置をミリ単位で動かしたりと苦労を要した。X,Y,Zの3軸のバランスを取る事は勿論、バランスだけでは無くマウント部とカウンターウェイト部の重さも吊り合いが取れるようにしないと駄目だった。
重い=安定する。との単純な想像からウェイトを増やしたりもしたが、一見静止状態での安定性の高さから調整できたと思っても、実際に動かしてみるとロール・ピッチ軸の揺れが収まらなかった。最終的には重りを減らしてそこそこのバランスを得ることができたが、まだまだ改良と調整が必要かと思われる。
屋外でテスト撮影
冷たい風が吹きつける季節外れの寒気のなか、早速屋外でのテスト撮影を行った。独特の浮遊感は出てはいるもののロール方向の安定感が弱く、小刻みな揺れが確認できる。加えてヨー(横軸回転)のコントロールが難しく、少しでも風を受けるとクルクルと回転してしまう。何かダンパーになる仕組みを考えないといけない。
ステディカム作り、まだまだ終われそうにないぞ。