仕事でたまに写実風のイラストを描く必要が生じる。撮影環境、対象になる物が手に入らない、撮影技術が無い、予算の都合等の制約に迫られてという非常に後ろ向きな理由からだ。肝心のスキルはとにかく数を描いて磨く方法しか無いと思うが、そう頻度が高い訳でも無い。なので、昼休みや空き時間、気が向いた時に落書きをしてトレーニングを行っている。落書きは心の安らぎ。傍から見ると遊んでいるように思われるかもしれないが、本人はいたって真面目なんだ。
僕は元モスクルー(僕アルバイト)。来る日も来る日もハンバーガーやホットドッグを作っていた。パティをひっくり返すスピードとポテトの正確無比な計量はクルーの中でも抜きん出ていた。店長はフランチャイズ先の会社に所属している他県出身の社員で、課せられた売上ノルマと過酷な労働状況を嘆き、僕を含む若い学生バイト相手に度々愚痴をこぼしていた。
時は流れ、自身が社畜となった今、そんな過去を思い出しながらモスバーガー(定番ハンバーガー)を落書きしていたのでそのプロセスを載せてみる。
落書きプロセス
完成
このプロセスを動画サイトに投稿していたが、肉の描画途中に熱中してスクリーンショットを撮り忘れていた事から「テクスチャを貼り付けただろ?」と言われた。ちゃんと描いてるよ…貼ったらトレーニングの意味が無い。ソフトはPhotoshopCS5。ノーマルな丸いブラシと煙状の自作カスタムブラシ、覆い焼き・焼き込みペンを用いて描き上げた。