模様替えという名のリフォームで壁掛けテレビを実現した。
以前液晶テレビを買い替え、
その日のうちにAVラックをDIYしていたが、ぶっちゃけると2年経ったら飽きた。
そこでテレビを壁掛けにしてイメージチェンジを図りたいが、薄型の液晶テレビがスタンダードとなった現代であるにも関わらず未だテレビは家具の上に置かれる事が大半で、壁掛けにする事は極々稀という有様だ。テレビのような重量物は、間柱に石膏ボードを張り合わせた壁を持つ日本の住宅事情のもとでは気軽に。という訳にはいかない。
我が家においても、窓、階段、扉などの様々な住宅設備により壁掛けできるスペースが存在しない。
チューブの中を飛びかう車、ビニール素材の全身タイツ、壁掛けテレビ。かつて我々昭和生まれのチルドレンが胸躍らせた未来予想図はこの平成の世で実現するのではなかったのか。未だ車は空を飛ばないが、液晶テレビ、手のひらサイズのコンピューター、全身タイツも性癖に左右されるが一部着用されている。未来への材料は揃っている筈なんだ。
掛ける壁が無い。よろしい、ならば作る。
材料の木材は杉。この杉角材を格子状に組んでパーティションを作り、そこに液晶テレビを固定する。
パーテションは以前より考えていたDIYだ。我が家の1Fはワンフロアで玄関からリビング中が丸見えという状態なので、これを改善し、なおかつAVスペースを確保。リビングの導線とAVスペースを切り離す事を目的とする。
さくっと組み上げ、自立させ、パーテションが1日で完成。
このDIYも、基本的には買ってきたままの寸法を生かし、木材カット等の手間を極力除いている。この後、各所に補強を施し、びくともしない強度に。このパーテションの効果は大きく、玄関からリビングの方へ向いてもほぼ視界をシャットアウトする事ができた。
液晶テレビを壁掛けする為には専用の壁掛け金具が必要となる。純正品は高価なため、安価な既製品をネットで購入した。設置には金具と同じ幅の板を用意し、パーテションの角材に固定。
未来と一緒に生活感がキター!
ついに子供の頃に夢馳せた壁掛けテレビが実現した。これでテレビ周りがすっきり…いや、そう簡単に事は進まない。ゲーム機やレコーダー等のAV機器を接続してみると、ご覧の通り配線が丸出しだ。未来感どころか、生活感を見せつけられる有様。住宅設計時から壁掛けを考慮しているならともかく、既存の住宅へテレビを壁掛けする敷居の高さは、重量面に加え、この配線処理の難しさからもたらされているのではないのだろうか。
以前作ったAVラックはそのまま使うよ
後日、配線を隠す為のカバーを制作。格子に噛み合い、内部に配線を収納する。ついでにAV機器の配線を収めるボックスも作った。さて、この配線カバーによって本当の未来がやってくる筈だ。宙に浮いたような、イメージ通りのスマートな壁掛けテレビよ、こい。
今度こそ未来ktkt!!!!!
結果は狙い通りのものとなった。配線カバーはパーテションと同素材である為うまく融合しており、取って付けたような印象は無い。これぞ昭和キッズの未来。我が人生の中で初めてテレビが地を離れた瞬間であった。後は全身タイツを身に纏い、テレビ電話で遠方の両親と会話すれば完璧だ。テレビの上にチャット用のライブカメラ付けたし。
やっぱー、フューチャーったらエクスペリエンスかつオルタナティブでウィンウィンしたいじゃん?
せっかくテレビを壁掛け化できたので、それに併せてAVアンプ、サブウーファーを新調した。今まで使用していたオンキョーのホームシアターセットはHDMI端子がゼロで、AVセンターとしての役目を果たせていなかったが、今度のAVアンプはHDMI端子が豊富な為、入力配線を1箇所に集約できる。それに加え、無線LANも搭載し、AirPlayに対応しているので、手元のiPhoneの音声出力先をアンプに指定すれば即スピーカーから音を出す事が可能だ。
AVラックは設計時にこのサイズのAVアンプを収める事を考慮していたのですんなりと入ると思いきや、配線が一部の背板に干渉してしまった。これは想定外だったので、すぐに背板を組み直した。
付属マイクでスピーカーの位置を自動測定、自動設定、その後無事Airプレイに接続。これも未来感強い。
スピーカーは今まで使用していたものを5ch分流用。新しいAVアンプは7.1ch対応なので、今後フロントハイかサラウンドバックを追加してサラウンドを発展させる事も可能だ。HDMI出力端子は2つあるので、将来的にプロジェクターも接続できる。というか、プロジェクターと100型スクリーンの設置を前提にパーテションの幅を決めてあったりする。
今回は勢いで、という訳では無く、何年も以前から頭の中で暖めていたDIYだ。目隠しと壁掛けを一度に両立でき、何よりワンフロアのリビングが玄関通路、導線エリア、AV試聴エリアとゾーンニングできた事で、よりスペースを広く、効率的に使えるようになった。一見大掛かりに見えるが、コストも大してかかっておらず、2日でパーテションの設置からアンプの配線まで完遂できたので満足している。