先日20年近く付き合いのある友人の式、披露宴に招待されてお祝いをしてきたが、数ヶ月前に新郎から新居用のローテーブルを依頼されていたのだった。小さめで楕円形のナチュラルな雰囲気のローテーブルを作って欲しいと。木工は日頃から行っているが、家具だなんて殆どDIYした事が無い。
このあいだ作ったものは吹き抜けを塞ぐ構造物だよ?精度を要求される小ささ、ましてや他人にプレゼントする家具を作るにあたり、依頼主には「仕上がりに期待するなよ、家具屋のそれとは別もんやで。」とハードルを下げたのちに制作を開始した。
設計
いつものDIYでは、設計は紙切れにテキトーに殴り書きしているが、今回はプレゼントする物なので真面目に設計をAdobeAiで行った。使用する材料は2×3材とパイン集成材。せっかくなんだから天板にタモ材なんかを使えばいいのだが、すっごく高いからね。ケチでごめんね。
制作開始
まずは脚部から。2×3材をスライド丸鋸でカットし、接着剤で仮留めした後に長いコーススレッドを打ち込んで固定。脚材はそのままだと太すぎたので、端から端まで角度がつくように手鋸で切り落とした。
脚部が2セット完成。スライド丸鋸の精度のお陰でガタツキは全く見受けられない。
続いて脚部同士を繋げる材を接着剤で仮留めし、ビスを打ち込む。
できた。
穴のある箇所は、下穴を開ける→ダボ用のドリルで掘る→ビスを打ち込んだ。という状態。ビスの頭が5mm程奥になるので、後で丸棒を叩き込んでビス頭を隠すわけだ。
使っている途中に壊れた。などという恥ずかしい思いはしたくないので過剰に強度を与えたい。内側に45度の角度でカットした材を、1つにつき4本のビスで接合した。
天板のカット
天板は設計図のデータをA4プリンタで10分割印刷して貼り合わせ、テンプレートにしてからジグソーでカットした。
天板の上面角は紙やすりで角度の小さなRを。裏面角は電動トリマーで角度の大きなRを与えた。ネジ穴は丸棒を叩き込んで鋸でカット。全体をサンディングした後に塗装をメープル色のオイルで。
完成
天板を銅金具で固定して完成。仕上がりの写真を依頼主に見せたところ、理想通りのデザインとのことで胸をなで下ろした。
こういう家具は、市販品の方が安価で仕上がりも良いのでしょうけど、それでも承知のうえで自分に頼んでくれるというのは嬉しいものですね。壊れるまでガンガンに使いたおしてください。