何となしに壊れていたistDL2の電源を入れてみると、電源が入らないことには変わりなかったが、バッテリー不足のマークが液晶で点滅している。これは電池の接点がヘタレているのではないかな?と、アルコールで拭いたり、リチウム乾電池を買ってきてカメラに装着し、手でぶっ叩いたりしていたら復活した。引退して余生を過ごす爺様を無理やり叩き起こしてしまった。
2006年に買ったistDL2。現代のカメラに比べると性能はお察し下さいと言える代物だが、操作体型やその軽さは今手に持ってみてもひじょうに馴染むのだ。会社では以前キャノン機、現在はFUJIのX-T1を業務で使っているが、手触りという抽象的な観点からいうと、やはりこの子は別格だなと言える。PENTAXは神、PENTAXを崇めよ。
我が家では昨年から猫をお迎えし、現在は更に1匹増えて、キジトラ♀とマンチカン♂の奴隷として奉仕する日々を送っている。せっかくカメラが使えるようになったのだから、猫の美しい姿をiPhoneじゃないレンズで写真におさめたい。しかし、istDL2はPENTAXのふるいふるいデジカメであるわけで、オートフォーカス性能は付いているだけでマシという性能、そしてオートフォーカスに対応しているレンズは非常に暗い安物レンズしか持っていないのだ。たとえ日中だろうと室内で猫を撮るには荷が重すぎる。感度なんてな、ISO800以上に上げるとノイズの嵐で酷いもんだよ。
という環境であるので、これまた古い古いPENTAX-A 50mm F1.7というマニュアルレンズをistDL2に装着して、ISO400〜800、絞り開放付近で撮影してみたら何とか撮ることができた。猫は動く。それはもう動く。マニュアルレンズじゃ厳しい。あと1つ50mmのレンズを持っているけど、それもマニュアルの50mmF1.2レンズだったりしてどうにもならない。
最近のカメラに比べるとダイナミックレンジが狭かったりノイズが酷かったりするのでしょうけど、自分にはこれが身の丈にあったカメラだと思います。