田舎者だから何にでも驚くのよ
年に1,2度程東京出張があり、その度に様々な飲食店を訪ねている。混雑した電車、乱立する店舗、祭りかよ…と呆れる程の人混みは田舎者にとっては非日常。綺羅びやかな大都会の輝きを灰色のスーツと澱んだ心で吸収しつつ、仕事の僅かな空き時間を利用して勢力的に遊んでいた。しかし、先日の出張では仕事の疲れと寒さに参り、本当は赤羽やら新橋やらを散策したかったのだが仕事は明日が本番なので大事を取って、宿の近場で独り夕食を取ることになった。
近くて安くて入りやすい立ち飲みは無いのか。
出張日当は1日1500円しかないんだ。
ハイボールが200円だった
宿泊地は品川駅近く。調べてみると2駅先の五反田駅に「銀だこハイボール横丁」とやらがあるそうなので行ってみた。特に銀だこが好きな訳では無いが、ハイボール横丁という語呂に惹かれた事と、チェーン店なので一人でも入りやすそうだとの理由から。
ホテルから20分程かけて移動し、五反田駅を降りてすぐその店が目に入った。メニューを見てみると、ハッピーアワータイムという割引時間帯らしく、ハイボールが通常350円から割引いて200円と格安。出張日当1500円のリーマンには有り難い。
フードメニューも価格が安くバラエティに富んでいる。さっと飲んで出るつもりだったが、空いていて居心地が良さそうなのでこれなら十分だなぁと、腰を据えて暫く飲む事にした。立ちっぱなしだったけど。
ハイボール4杯、ホルモン、たこ焼き4個入りを飲み食いして1500円程だったか。立ち飲みの価格としては平均より少し安い位だ。その後、品川駅構内の立ち食い寿司で軽く摘んでから(のどぐろ食べた!)ホテルへ帰り、素直に寝た。今考えると座れる店にも寄ればよかった。
期待外れの牛カツ
ドブネズミ色の衣を纏った社畜で賑わう仕事会場
予定より自由になる時間が随分と遅くなってしまった。昼頃にやっと鎖が解かれ、当初の計画だったカレー屋突撃をキャンセル。新橋でランチを取り、東京駅を散策してから羽田へと向かう事に。
新橋でのランチは最近ネットで良く話題にのぼる牛カツ「おか田」を選んだ。長い時間を掛けて列に並び、期待に胸を膨らませて訪れたのだが、自分の想像とは少し違った味だった。レアな揚げ加減の牛肉は柔らかいものの旨みに乏しく、更に厚ぼったい衣が食感を悪くしていると感じたが、1300円という値段でボリュームは有るので贅沢を言うものじゃないと自分を納得させて足早に店を後にした。
ハイボールが100円だった
ヨメと娘に指定されていた土産を確保。
東京駅を散策した後、駅の構内を出て八重洲地下街を歩いてると再びハイボール横丁が目に入ってきた。昨日入った店だなぁと横見にメニュー看板を見ると、ハッピーアワータイムという割引時間帯らしく、ハイボールが通常350円か(略)・・・まじかよ100円かよ。ミネラルウォーターより安い。
喉が乾いていたので丁度いいやと店内に入り、昨日の店とは違うキャッシュオンデリバリー形式に戸惑いつつ清涼飲料水を注文した。歩き火照った体に冷たいハイボールが沁みる。
ハイボール2杯と枝豆で550円。都会、すごいぞ。
まとめ
立ち寄った店が銀だこかよと嘲笑されかねないが、このようなチェーン店による新業態の店舗は僕の住んでいる田舎には無いので新鮮であるし、安価なので出張ついでに利用しやすく非常に助かるんだ。
そもそも、東京で消耗した結果薄毛に悩んでいるプロブロガーが移住した県には立ち飲みがほぼ存在しない。安いトマト、美味しい呑み屋は沢山あれど、一人で利用できる手軽さを求めると必然的に都会へと脚が向く。
プライベートでは大阪へ、出張ついでに東京で。ここ数年で新橋界隈は通い続けたので、今度はベタに吉野家の新業態「吉呑み」や赤羽、アメ横辺りを彷徨えたらいいな。