それは仕事中の出来事だった。長時間勤務の末に集中力が飛散した僕は、おもむろに嘘雑誌の表紙を作り始めたんだ。だって、社畜だから、社畜の為の雑誌が読みたい。
第1号創刊。根回しって大事よね。生き残るために。
定時。何と甘美で優雅な響きか。しかしその道は果てしなく遠い。
Xvideosのくだりはリアルな出来事。せめて家まで待て。
罵られ、虐げられ、それでもぼくら社畜は働く。
だって、勤労は国民の義務だから。
社畜と自称する者は自虐で言っているのであり、本当に会社に魂を売り渡した訳では無いのだ。
会社に所属して仕事をしているので、業種的にこういった書籍のデザインに関わる機会が全く無い。プロが関わった書籍は計算された美しいレイアウトを持っており、眺めているだけで勉強になるんだ。集中力が途切れた際ついついこういう遊びを行ってしまうが、これを止めてしまうと僕は駄目になるような気がする。