ネット上で度々、フォントである「創英角POP体がダサい」との言葉を目にする。確かにダサいし、自分の仕事で使う機会は全く無いフォントである。しかしだ、ネットから離れ、現実社会に目を向けると、日本はこの書体に支配されていると言っても過言では無いのかもしれない。
スーパーのチラシ、営業からの資料、パワーポイント、自治会の印刷物、店舗、例をあげれば枚挙にいとまがない。体裁を気にする人間だなんて、所詮マイノリティ。実際には、創英角POP体は大勢の人々に愛され、そして必要とされている。悲しいが、これが現実なんやで。
嫌われフォントの代名詞である創英角POP体は日本語フォントだが、英語フォントとなるとすぐに思い浮かべるのが「Comic Sans」。面白いことにネットで調べると、このフォントの英語圏での嫌われ様は半端では無く、”most hated font”やら”I’m comic sans,ashole”など色々と酷い言われ方をされており、中にはComic Sans撲滅運動を掲げる「Ban Comic Sans」などといったサイトまで存在する。どれだけ嫌われているんだよ、Comic Sans…
Comic Sansのうた。ダサい。
個人的には、Comic Sansは使い所を間違えなければそこまでダサくないフォントだと思っている。そもそもこのフォントはキャラクターの吹き出し中のセリフの為に作られた物なので、使用されている用途の殆どがフォントデザイナーの意図しないものとなっているのではないだろうか。
フォントの良し悪しも使い方次第。それならば、現役グラフィックデザイナーかつ社畜歯車的無名デザイナーである僕がポスターをデザインしてみよう。洋っぽい色彩で、Comic Sansだけを使い、少々タイポグラフィっぽく。
うん、やっぱダセえわ、このフォント。
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