先月はじめ頃、
3Dプリンタでの照英ヘッドを作りを終えていたのだが、作った後はやはり人々のリアクションを得たくなるのが製作者の性というもの。フォロワー数僅かのtwitter初級者()である僕がツイートしたところでその反応は薄いので、制作途中の静止画を編集して動画に仕上げ、ニコニコ動画へ投稿してみた。で、投稿直後の1週間は閲覧数100以下の底辺動画だったのだが…
5月7日に投稿して以来話題にすら登らなかった投稿の状況を見て、まーそんなもんだよなーと受け止めていたのだが、5月中頃を境に視聴数が急騰。ランキングもカテゴリーランキングにおいて1位に、ジャンル別ランキングも1位、総合ランキングでは10位内に食い込んだ。その後は1週間以上の間カテゴリーランキング1位をキープし、勢いが緩やかに下降して現在に至る。
一度埋もれたと思われた動画が話題になった原因を考えてみると、3Dプリンター製の銃を制作して逮捕された男が一大ニュースとして取り上げられた時期と重なる。3Dプリンタへの関心が高まると同時に、逮捕者が以前ニコニコ動画にも銃関連の動画を投稿していた事が発覚したのも影響したのだろうか。一時的にトレンドタグが「3Dプリンタ」になっていた事から、タグを伝って照英動画に到達→twitterで拡散という流れが想像できる。
一度twitterで拡散されると勢いはとどまることを知らず、twitterで「照英」と検索すると該当動画が数秒おきにツイートされているという状況だった。インフラと化したソーシャルツールの持つ底知れぬ不気味さ、怖さを改めて実感した。
twitterでバズられると、yahooヘッドラインをはじめ、幾つかのニュースサイトにも取り上げられた。動画ページ経由のツイート、ニュースサイト経由のツイート、そしてそれらのリツイートと併せて更に勢いが加速。挙句の果てにテレビ局からアプローチされたが、芸能人の顔という限りなく黒に近い題材なので断る他無い。みずぽ議員のキス顔みたいな公人をモチーフにしておけばよかった。
コメントの大半は「wwwwwww」に占められ概ねウケはしていたが、「似てない」「塗りが下手」とその仕上がりに厳しい言葉を投げかけられる事も。人の目に触れるという事は当然批評がついて回るが、事実は事実なので素直に認めて次へと繋げたい。satoxieちゃんはまだまだ照英づくりをやめへんで。
尚、この動画には3Dソフトでのデジタルモデリング、スライサーでの処理、本番前のテストプリント、長時間を要する本プリント、表面処理、塗装といった3Dプリンタにおける物づくりの一連のプロセスを端的に纏めて紹介するという意図を持たせてあったが、動画内コメントでそれについての言及が少ないことから、3Dプリンタから出力されたインパクトのある結果が全てで、本体やそれに付随するワークフローに殆ど興味は持たれない事が分かった。