"紹介"

ロケット開発ゲーム(kerbal space program)が面白いので、みんな遊べばいいよ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
2016/07/28 8:21 am
Blog Category / 紹介
Tags /
 

パソコンのシミュレーションゲーム、箱庭系のゲームが大好きだ。PC9801のアートディンク製のゲーム、マクシスのシムシリーズ、ローラーコースタータイクーン、MSフライトシミュレーター、レースシム、タイトルを上げればきりがない位に好きなジャンルだが、10年程前だったか、PS3などの前世代コンシューマゲーム機が人気を博していた頃、PCゲームの勢いは凋落までとは行かないまでも、随分と落ちていたような記憶がある。
人気のコンシューマゲーム機ではFPSというジャンルが台頭しており、PS3の独自アーキテクチャが影響しているためか、大きな規模のメーカーですら、新規タイトルを売上の見込めるPS3のみで販売することも珍しくなかったような。加えて処理能力の進歩に比例するように開発コストが高騰し、リスクを伴う新規IPが発売される事はまれで、右も左も安全パイである続編だらけ。もはや資金力に乏しい小規模メーカーが入る余地は無く、PS1初期の頃のような挑戦的で荒削りな尖ったゲームは鳴りを潜めた。そのような状況では、非主流なジャンルであるシミュレーションゲームが新たに作られることは少なく、マンネリを感じた僕はゲームに対する熱がすっかり冷めてしまっていた。
しかし、近年はPCゲームを取り巻く環境が激変した。SteamなどのPCゲーム販売プラットフォームが確立され、ゲームエンジンの整備によりPCとコンシューマ機双方で同じタイトルが販売される事がスタンダードとなった。更には独立系の小規模な開発会社が、未完成状態のうちにタイトルを販売して開発資金を得ながら製品に仕上げるという「早期アクセス」なる新たな仕組みも誕生、Unityなどの安価な開発環境の存在もあり、再び尖ったニッチなシミュレーションゲームが生み出される素地が固まった。ゲームからしばらく離れていた僕は、前記のような早期アクセスで生まれたマインクラフトをiMacで遊んだ事をきっかけに再びゲームに対する熱を取り戻してしまい、Simcity2013の発売と同時にゲーム用のパソコンを組んで、新たなシミュレーションゲームの誕生を待つのだった。
※肝心のSimcity2013は最悪な仕上がりで僕も含めて従来のファンからは総スカンを喰らったが、Simcityフォロワー的なCities Skylineが誕生し、「顧客が本当に必要だったもの」を実現できていたりする。
本題
ゲーム用PCを組んでから暫くの間は、PS3で販売されていたタイトルをSteamで買い直して遊んでいたが、ここ最近は早期アクセス制度を利用した個性的なゲームが数多くリリースされていて僕は興奮しっぱなしだ。そんな中でも、ロケットを開発するゲーム「KerbalspaceProgram」が素晴らしい内容で、一時期は寝ずにプレイするほどハマってしまっていた。現在はPCとMacでしか遊べないが、今後PS4版がリリースされる予定となっている。
Kerbalspace Program
st1
ロケット開発・宇宙探索ゲーム
早期アクセスで開発・販売が開始されたゲームだが、現在では正式版がリリースされている。先日購入してプレイして以来、夢の中でまで宇宙船の軌道を考えるほどまでにハマってしまった。
ロケットや航空機を自由に組み立てて打ち上げ、地球(kerbin)の周回軌道を飛行したり、月(mun)に着陸できる。惑星は太陽系をモデルにしており、地球の衛星の他にも数多くの惑星が存在し、それぞれが異なる重力や気圧が設定されている。
ゲームモードはパーツ全開放・資金無制限のサンドボックスモードの他、資金無制限・パーツを段階的に開放させていくサイエンスモード、資金有限・パーツ開放が必要でミッションを受注できるキャリアモードなど。言語は有志によりパーツの説明等、一部日本語化されているものの、インターフェイス、ミッションの説明は英語のまま。しかし、英語力皆無の僕でも理解できる位単純な内容なので危惧する必要は無いと思う。
 
st2
月着陸ロケット
コマンドポット、燃料タンク、固体・液体ロケット、分離用デカプラ、フェアリング、太陽電池など、数多くのパーツを用いてロケットを組み立てる。キャリアモードでは開始当初パーツの種類が限られており、資金が有限なこともあっていかに効率良く低コストに運用するかが鍵となる。宇宙開発というテーマの真面目さとは裏腹の斜め上なパーツの説明は必見。
st3
キャリアモードではミッションセンターで各種ミッションを受注する事ができる。パーツのテスト、地球周回軌道に到達、旅客を宇宙旅行させる等、内容は多岐に渡る。上記の画像では月に旗を植えてこいという内容のミッションだ。ミッションを成功させると報酬と名声ポイントを得ることができる。ミッション中に専用のパーツを用いた科学調査やクルーレポート、サンプル採取などを行えばサイエンスポイントを取得でき、そのポイントを消費する事で新しいパーツを開発する。
st4
地球から月までの軌道
KerbalspaceProgramでは軌道が鍵となる。僕は宇宙をテーマにした映画や漫画が大好きではあるが、惑星やロケットの軌道となると、このゲームを遊ぶまでは全く理解が無かったし、仮にこのゲームに出会っていなければ死ぬまで興味を持つ事がなかっただろう。シュミレーションとしては現実と比べ、ゲームとして成り立たせるためにスケールを単純化しているのだろうが、それでも宇宙における軌道という概念を知り得るには十分なものだ。カジュアルな取っ付きの良さと奥深さは学校の教育に活用しても良い位だと思う。
st5
軌道というと難解な印象を抱きがちだが、これはゲームなのでそう難しいことでは無かった。例えば地球の周回軌道に乗せる順序を簡単に書くと、
・垂直に打ち上げて高度50,000m以上に上昇
・高度70,000m以上でゲーム内の地球における自転方向である東に水平加速
・すると軌道の予測となるラインが伸びてくる
・予測ラインが地球をぐるっと一週すると周回軌道に乗り、地球に落下しない
慣れれば鼻歌まじりに周回軌道へ到達できる。
st6
はじめて月に着陸できた時はえらく感動した
最近は少し慣れて月往復を簡単にこなせるようになり、自分の成長を実感できて楽しい。パーツの開放はまだまだ序盤で、今後はパーツ開放に加え、第二衛星や火星の探索、ドッキング、ローバーの制作など、試したい事が山積みで、何と素晴らしいゲームなのか…と感動しきりだ。
ゲームについてのチュートリアルは、日本語解説Wikiやニコニコ動画、Youtubeなどで確認すれば理解しやすい。
 

初心者向け・学習コストの低いゲーム制作環境6選

このエントリーをはてなブックマークに追加
2014/10/17 9:59 am
Blog Category / 紹介
 

gsk1
Unityでピンボールゲーム、及びに簡単なレトロなゲームを制作している。ゲームアンドウォッチを意識したレトロ風ゲームはほとんどの処理が完成しており、現在はゲームバランスを繰り返しも調整している段階。
最近は無料で簡単にゲームを作れる環境が整っており、僕のような低スキルの人間でも軽い意識でチャレンジできる事に「なんて優しい世界なんだろう…」と感動しきりだ。解説はWEB上に、書籍だってAmazonで簡単に手に入る。こんなに道具が揃っているなら、みんな作ればいいんだ。そこで、そんな優しさにあふれるこの世界に存在する素敵なツール、フレームワークの一部を簡単に紹介したい。ちなみにワイもほぼ初心者や。
※敷居が低く、日本語の解説が豊富な物を中心に取り上げた
プログラム必要無し・本格的なゲームが作れるMMF2.5
gsk2
プログラムの知識が無くとも、ツール上で本格的なゲームの制作が可能。Clickteamというメーカーに聞き覚えのある人も多いのではないだろうか。1990年代、「マルチメディア」という言葉が一世を風靡した頃にオーサリングツールとしてメジャーな存在だった「Klik&Play」、その後継ソフト「Click&Create」の流れを組む歴史あるソフトだ。僕は当時兄弟で馬鹿みたいなゲームを作り(おならでジャンプする距離を競うゲーム)、狭い狭い内輪だけで楽しんでいた。
フランス製だが代理店によりローカライズされており、日本語パッケージ版・ダウンロード版がそれぞれ販売されている。ツール上にはストーリーボードエディタ、フレームエディタ、イベントエディタ、ピクチャ・アニメーションエディタなど、各要素に応じたツールがあり、絵、音楽、効果音などはサンプルファイルを利用すればこのソフトだけでゲーム制作が完結する仕組みになっている。
制作できるゲームはアクション、パズル、シューティングなどジャンルを問わず、2Dゲームに限れば工夫次第で可能性はいくらでも広がる。プログラムの知識が全く必要無く、間口は非常に広いものの、突き詰めてくるとツールの制約に応じた独自のテクニックが必要になってくると思われる。

■関連リンク

プログラム無しでも、有りでも作れるGameMaker Studio
gsk3
■GameMaker Studio ※無料版有り / 英語のみ
元々はMark Overmarsが大学の講義向けに制作したグラフィックツールがルーツ。現在はYOYO GAMESにより販売されている。以前日本でも一部で話題になり、僕も時々このGameMakerで簡単なゲームを作って遊んでいた。現在日本においてはメジャーとは言えない存在だが、インターフェイス、制作プロセスはシンプルで、実際に触れてもらうとこのツールの完成度の高さが理解してもらえると思う。
ツール内での操作は殆どドラッグ&ドロップで済んでしまう。ゲームオブジェクトを作り、イベントを発行して動作を登録するのだが、イベント発生の条件には衝突判定、キー・マウス操作など諸条件がアイコンで表現されており、これらをクリックすればよい。簡易的なグラフィックエディタ、マップエディタも備わっている。
続きを読む

  • 人気の記事
  • アーカイブ
  • カテゴリー
  • タグクラウド