平地なんてないさ
ロードバイクを買った後は「まずは100kmを走る」との目標を掲げていたのだが、それを完遂すべく早速実行に移した。出発の直前まで山を登るか、平地を走るかで悩んでいたが、トチ狂った選択肢を選んでしまい、延々上りの続くルートに決定。自宅から県境近くのべふ峡温泉まで往復100kmの道を走る。
これを書いている今になって思うが、ロードバイク購入後はたった16kmしか走ってしかいなかったので、少々無茶なコース取りだったのかもしれない。
大きめのサドルバッグを付けたらダサい
今まで使っていた携帯ポンプがツールボトルに入らない。携帯ポンプと携帯食の収納場所も確保すべく、大きめのサドルバッグを装着した。準備を終え、家を出発したのは午前8時30分。遅くとも4時までには帰宅したいところ。
緩い勾配の道路を快調に走る
100kmとは言っても行程の殆どが延々と坂を登るコースなので、巡航速度は20km/h程度とペースを抑え気味に走った。最終的にアベレージスピードが20km/h前後になればいいな。との思惑だったのだが、後にそれは見通しを誤った甘い考えだということを痛感する事に。
写真を撮る余裕が無かったのでgoogleストリートマップから。香北町付近。
自宅から17km、ここまで緩い勾配の上りが延々と続いたが脚はまだまだ快調で、巡航速度は20kmをキープ。少しの坂道なのに随分と楽に走れるものだな、ロードバイク。以前この近辺までBD-1で走った事はあったが、こんなに楽には走ることはできなかった。
途中1台、2台のローディーとすれ違いざまにに会釈。随分と早朝からべふ峡まで走ってきたのだろうか。
早くもヘタれかける
坂がきやがった
緩い勾配の道を暫く走っていると、まもなく本格的な坂へ差し掛かった。クランクギアをインナー側に落とし、坂道に備えてペダリングを続ける。
すでにキツい
気合を入れてペダリングするも脚力が追いつかず、34T/28Tという一番軽いギア比でもしんどい。10km/h出すのがやっとというところ。この時点で「俺にはまだ早かったのか…」と後悔の念を抱いた。気持ちは折れるわ脚は回らないわで情けない。
ちなみにこの区間の坂はSTRAVAのセクション区間となっていたようで、無様なタイムを晒してしまう事となった。トップタイムの人は僕の3倍のスピードでこの坂を駆け上がっている。シャアかよ…
ここまでは前哨戦
出発から28km、大栃のダム湖からが本番だ。この先の折り返し地点までは20kmあるが、今まで車やバイク(原付、250cc)で何度も通った事のある知れた道なので距離感は掴めやすい。しかし逆に言えば、ここからの坂の厳しさを知っているだけに本当にこのまま進んで良いのか、己の力量を自覚して戻るべきかの判断に迫られる。
でもまぁ、せっかくなので自分を追い込んでみた。
死ぬ
あ、これアカンやつや
アカン
今回のルートで一番勾配のきつかった坂で、急勾配の道が700m程続いた。この坂を起点にべふ峡温泉までのTT大会が行われているが、ここを楽々と上り、20km先のゴールまで全力で走るだなんてサイボーグかよ。。
この後は急坂を下り、下った以上の高低差を上り。といった感じの道を繰り返し走った。下りに差し掛かる毎にウンザリしてくる。そして再び坂を登る度に思った、来るんじゃ無かったと。
アップダウン区間を経て折り返し地点まで残り10km。ここから先は延々と上りだけが続く。走っている途中、平坦路である筈なのにスピードが上がらない、おかしい。と頭をかしげ、ふと後ろに目をやると結構な勾配になっていて驚いた。自分が登っているのか下っているのかを感覚で掴めない。
この頃になると、足はもう売り切れてしまい、10km/hで巡航するのが精一杯だった。
ゴールじゃないけど、気持ち的にはゴール
スタート地点から48km、ついに折り返し地点まで到着。諦めずに来てよかったと喜んだものだが、まだ中間地点だという事を思い出して真顔になった。ここは温泉宿なのだが、立ち寄り湯はせずに食事だけ取って早々に折り返す事に。温泉に入りでもしたら根が張って帰れなくなる。
食堂では鹿肉押しだったが、山菜蕎麦を食べた。疲れた身体に染みる。
帰宅まで
今まで延々と坂を登ってきたので、帰りは基本的に下り道が続く。巡航速度は30〜40km/h位だったが、時折現れる上り坂に差し掛かると、限界を迎えた足ではトルクがかからず、力無くクランクを回して登るだけで精一杯。山を下り、市街地に入ると今度は向かい風が強く、更に体力を削がれた。終盤、自宅近辺では平地であるにもかかわらず、巡航速度は15km/hまで落ち、頭のなかでは「帰りたい」という言葉がぐるぐると回り始めた。もうだめだ。
結果と今後
最終的な結果は、上記の通り。アベレージスピードは20km/hを割りたくなかったが、獲得高度4000m、ロードバイク購入後初のロングライドだからこんなもんじゃないだろうか。と言い訳しておきたい。何より嬉しいのは消費カロリー、道中は昼食と補給食を併せて500kcalの取得だったので残り3300kcalが宙に浮いた。反省点としては、無茶だったの一言につきる。結果的に走れはしたのだが、「ただがむしゃらに走っただけ」なので、次は脚力に見合ったルートを選択したい。
※追記
Stravaの獲得高度、4000mって本当かよ。と思ったので
ルートラボで同じルートを作ってみた結果、実際の数値は2500m程だった。Google先生で調べてみると、獲得高度についての誤差に言及されている事が多い。GPS測位だからなのかなぁと考えてもみたが、WEBのStrava上でルートを引いてみても同じ結果に。なんで?