※このエントリーは旧ブログ(2010年)を再掲したものです。
徳島るるぶにラーメン屋のマップとガソリンスタンドマップを挟み、ちゃんとバッグに入れたはずなのに、手に持っているのは…大阪るるぶである事には間違いない。目の前で起こっている現実を理解できず、その場でしばらくの間固まってしまった。 何故だ・・・何故だっ!
帰宅してから分かったのだが、原因はこうだ。 印刷したマップをるるぶ徳島に挟み、デスク横のピアノの上に置いてその場を一度離れた。そして出発する直前に徳島るるぶを取りに来たのだが、ピアノの上を見ずに、デスクの上にあった大阪るるぶを徳島るるぶと思い込み、何の確認も無しにバックに入れて出発してしまったという訳だ。
デスクの上には、他にも島根るるぶや、広島るるぶが散乱していた。そういえば、ここ最近は夜な夜な日帰り旅行の計画を練っている途中であったのだ。どれもが似たようなデザインのるるぶ表紙がその間違いを助長させたのだ・・・くそっ!るるぶの野郎!!と自分がキチンと片付けをしていない事を棚に上げて悔しがってみる。
徳島を車で走った事は一度しかない。したがっ て、地理感はほぼゼロ。こうなってしまうと、頼れるのは道路案内板と己の勘だけである。果たして無事に辿り着けるのか・・・
うだうだ悔やんでも仕方が無い。何とかなるさ。 徳島まで25km、もうすぐそこじゃないか。
国道55号線に合流した。 ちなみに、右に曲がればウェルかめの舞台となった美波町に向かう事ができる。
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!
那賀川を渡り、小松島市へ。 交通量が多くなってきた。原付で走るには気持ちの良くない道だ。 原付には酷道のような道が似合うし、楽しめる。
徳島市内に到着。 さて、問題はラーメン屋の場所だ。地図は前記の通り持っていない。己の記憶と勘だけで探し当てる必要がある。思い出すんだ、あの時の事を。2年前近く前に車で行った、あのラーメン屋の近くの風景を。近くに何があったのか、どういった経路で行ったのかを。五感を張り巡らせて探し当てるんだ。
搾り出した記憶「なんかー、道の前にあった。後ろに山があったんよ。」
うん、役にたたないね、俺の頭。ルーピー野郎。
(振り返り)当時は民主党政権で、ぽっぽの事を指す「ルーピー」が流行してた
取り敢えず駅前まで行ってみるか。 一度通った場所じゃないと記憶の引き出しも閉じたままだろう。 ・・・・・ん?何か看板が見える。ラーメン・・?
ラーメン東大!これも有名な店だ。 広告が掲げられているという事は、近くに店があるはず。 こうなったら「いのたに」じゃなくてもいい。せっかくここまで来たのだから別の店にチャレンジという事でいいじゃないか。行きたいと思っていた店だし、結果オーライ。
(振り返り)2016年現在、地元にも東大、麺王といった徳島ラーメンチェーンが進出している。このツーリングの数年後、APE50をホーネット250に乗り換え、小松島の岡本中華に行ってからというもの、白系の徳島ラーメンが好きになった。
で、無事発見。時間はちょうどお昼過ぎで、店内は席待ちの客で溢れかえっていた。 ずいぶんと人気があるようだ。
カウンターにはサービスの生卵が。 基本としてラーメンに落とす他、白飯に落とし、卵かけごはんと食べるといった使い方もあるようだ。卵の横には、卵かけごはん専用の醤油が据えられていた。 徳島ラーメンはその甘辛い濃厚なスープと白飯の相性が良い事から、ラーメンをおかずにご飯を食べるというスタイルが基本らしい。が、なんとなくチャーハンが食べたい。徳島ラーメンのセオリーなんてどうでもいいよ。肉入りラーメンと、チャーハンセットを注文。
チャーハンうまい。 過剰にパラパラでは無く、しっとりとした仕上がりのチャーハンで好感が持てる。味付けは、ザ・チャーハンといった定番の味付け。よくあるパラパラを通り越してパサパサになっているチャーハンは嫌いなんだけど、このチャーハンは自分好みで美味しかった。
主役登場。 無料の生卵を落とすと、見た目はいのたにと変わらない。 徳島ラーメンに抱くイメージ通りの装いだ。 ラーメンの分類としては、豚骨醤油というジャンルに属すのだと思うが、巷の豚骨醤油ラーメンと徳島ラーメンとでは随分と味わいが違う。いのたによりも濃厚なのかな?その甘いスープを生卵と絡めて食べるとマイルドになって、すき焼きラーメンといった感じの味となる。
トッピングの薄切り豚バラ肉は柔らかく、少し厚い仕上がりのいのたによりもこっちの方が好みかも。ハラペコだった事もあり、スープ共々一気にたいらげてしまった。ラーメンのスープを飲み干すことは滅多に無いのだが、徳島ラーメンのスープはその濃厚さとは裏腹に不思議と飲み干せてしまう。濃厚なんだけど、それを感じさせない口当たり・・と言えばいいのか。
さて、目的のラーメンも無事腹に入れる事ができた。さっさと帰るよ。 寄り道していては日が暮れてしまう。
徳島駅近くを走行中。 大都会徳島CITYの大きな駅ビルがチラっと見えた。
何気ない交差点で信号待ちしている時にふと感じたデジャヴ。 この感じ・・この歩道橋は何か見覚えが。左に目をやると山が見える。 もしかしたら、ここは当初目的としていた、「いのたに」の近くかもしれない。
帰ってから調べてみたのだが、予感的中。まさにいのたにの目と鼻の先だった。
150km以上走ったので、ここで給油を。 どんだけ入るかなと。 結果、給油量2.2L・・・なにこの燃費性能。。 飛ばして無いという事もあるのだろうけど、それにしても凄い。
満タンのタンクを股に挟み、吉野川沿いの道を目指して進む。 街並みがこれぞ地方都市といったようなスタンプ景観になってきた。
一気に視界が開けた。この土手の向こうは吉野川だ。
高速道路が見えてきた。間もなく高知への分岐点に着くはず。
分岐点を過ぎ、高知へ向けて小歩危横の国道に。
道の駅大歩危を通過。ここまで来ると、もう着いたも同然。
高知県。大豊町通過。近くに「ひばり食堂」という有名なドカ盛り食堂がある。
以前BD-1で登った峠まで帰って来た。
日は傾き、青空がいつのまにか灰色に染まっていた。 休みさえ取れれば、このAPEで九州に行きたい。 以前妄想した計画の内容でも別に無理はなさそうだ。