ふと3Dプリンタで判子って作れるのかな?との好奇心が湧いてきた。調べてみると家庭用個人向けプリンタでの出力例があるようだ。精度は期待できないだろうが自分もぜひ試してみたい。早速制作にとりかかった。
AdobeAiから出力したEPSファイルをShadeでインポートし、厚みを付けて立体化したが、この段階で盛大なミスを犯してしまっている。身近な判子作りでのセオリーとして文字や絵柄を反転して掘ってゆく訳だが、そもそもこれは3Dプリンタで印刷するので掘る必要は一切無い。後にこのまま印刷した後に反転させなくてもよかった事に気付き、2.5時間もの時をロスしてしまった。
グリップが本気で気持ち悪いので、それを中和する意味合いも持たせてファンシーうんこを文字の頭の方向に配置。モチーフはクソだが考え方としては真面目なんじゃないかと思う。
スライスソフトでSTLデータを読み込み、各種設定を行った後に印刷を開始した。思いついてからデータ作りに2時間、そして即プリント開始。3Dプリンタって素晴らしい。
※この後無事印刷を終えたが、前述の失敗によりデータを修正して再度印刷しなおした。
3Dプリンタでの印刷
ご神体のようじゃ…
3Dプリンタでの出力は造形ピッチ0.2mm、ラフト無し、文字をきれいに出すために普段よりもプリントスピードを落とした設定とした。
神々しい
出力完了。ウンコなのに白く輝いているので、そのボディからは清涼感すら漂ってくる。
判子面
文字の箇所はオーバーハング180度という無茶仕様だったのだが、サポート材を剥がしてみると奥面は荒れているものの文字のシャープさ・平滑度は良好だった。
清涼感あふれるホワイトうんこに塗装を施してみると、みるみるうちに汚物と化してしまった。あまりにも見苦しいのでモザイクで自主規制。ファンシーうんこはDrスランプアラレちゃんよろしくピンク色。仕上がりはなんだか意図せずにドラゴンボールZ的な雰囲気が出てしまった。フリーザ軍団のガジェットっぽい。
肝心の判子の結果は芋判子のような素朴な仕上がりに。今回のモチーフはアホみたいな物だが、3Dプリンタで判子はある程度作れる事が実際に製作して理解できたので、次回は人に見せても引かれない物を作りたいと思う。