そういえば、iPhone6をずっと裸のまま使ってるなー。という事でケースを印刷してみよう。造形データはThingiverseからダウンロードし、3Dプリンタ「PRN3D」にてフィラメントはABS、造形ピッチは0.3mmという条件で印刷した。印刷時間は1時間程だったかな。
広い面積だと厳しい
PRN3Dは通常だとヒーテッドベッドの温度が70〜80度程度までしか上がらず、ABS印刷を行うには心許ないスペックだ。ベッドの温度が100度位であるのが理想なので、PRN3Dユーザーはベッドに改造を施して最高温度を上げている例が見受けられる。
僕の場合、以前はマスキングテープにスティック糊を塗って土台に接着させていたが、ABSの反りに負けてマスキングテープごと剥がれる始末。その後ネットでカプトンテープにヤスリがけを行うのが良いとの情報を見かけたので実践してみたところ、非常に効果的だったのでその方法で運用していた。
しかし今回のiPhoneケースは今まで印刷していた小物と違い、土台の面積が大きい。試しにカプトンテープ&ヤスリがけ(ベッド非加熱)で印刷してみたところ、ある程度造形が進んだ段階でケースの四隅が浮いてしまった。
カプトンテープ+ヤスリがけ+ヒーテッドベッド60度で食いつく
そこでカプトンテープにヤスリがけした土台にスティック糊(消えいろPit)を塗るという単純な方法に併せてヒーテッドベッドを60度に加熱(室温が低いと70度まではなかなか上がらない)。印刷結果は冒頭の写真の通りで、ラフトが無しという条件にも関わらず造形物の浮きは一切見受けられなかった。印刷後土台から造形物を剥がす際は強力に接着しすぎて剥がすことに苦労する程だ。
ヒーテッドベッドを改造するのが一番良いのだろうけど、
こういう簡単な方法もあるよ。という事で。